労働組合対策、労基署対応、使用者側の労務トラブルを弁護士 向井蘭が解決!

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メンタルヘルスの確認(2007年8月13日掲載)

 物流運送の佐藤社長は頭を悩ませています。若手営業職員の太田さんが、このごろ体調が悪いとのことでよく会社を休むようになったからです。佐藤社長が、周囲の従業員に話を聞くと、太田さんはこのごろ夜眠ることが出来ず、口数が少なく、考え込んだりすることが多くなったようです。この場合、佐藤社長はどうしたらいいでしょうか?

 使用者は、労働者に対し、給料を支払い、労働者は、使用者に対し労務を提供しますが、それ以外に、使用者は、労働者に対し、部下の健康を配慮する注意義務を果たさなければなりません。いわゆる安全配慮義務というものです。

 このごろ、精神疾患、メンタルヘルスに問題を抱える従業員が増えてきました。それは物流業界についても同じだろうと思います。管理職、経営者の方は、「健康管理は自己責任であり、会社は関係ない」、「精神的に弱い奴はだらしがないだけだ」と思うかもしれませんが、法的にどう扱っていかなければならないか、その対処をあやまると企業が思わぬトラブルに巻き込まれてしまいます。

 まず、佐藤社長は、太田さんが本当にメンタルヘルスに問題を抱えているのかどうか、確認しなければなりません。太田さん本人にも事情を聞かなければなりませんが、周囲の従業員から太田さんの様子を把握しなければなりません。

・ 欠勤、遅刻、病欠が多いか
・ 月曜日によく休むか
・ 会議中に居眠りをすることが多いか
・ ミスや事故が多くなるか
・ 口数が少なくなっているか
・ 呆然としていることが多いか
・ 奇妙な言動はないか
・ 考え込んだり、独り言を言っているか
・ 不眠、頭痛、食欲不振などを訴えているか

 以上の点について、チェックをしてみて、ほとんどあてはまるようであれば、メンタルヘルスに問題を抱えているとみてよいと思います。
 
 それでは、太田さんがメンタルヘルスに問題を抱えている場合、佐藤社長はどう対応したらいいでしょうか?その点については次回述べさせていただきます。
 

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