労務ネット labor-management.net│団体交渉、労働組合対策、使用者側の労務問題を弁護士が解決!団体交渉、労働組合対策なら杜若経営法律事務所へ

  • HOME
  • 団体交渉|社内
  • 団体交渉|ユニオン
  • 解決事例
  • お客様の声
  • 労働組合問題
  • セミナー・講演
  • 執筆・出版
  • 事務所紹介

1 ストライキの予兆を見逃さない

実は、ストライキ発生前に職場で色々な噂が流れることがある。例えば「今年も賃上げ幅が低いと製造部門のリーダーが大量に退職するかもしれない」などの噂である。
 
根も葉もない噂であることもあるが、後から振り返ると根拠にもとづくものである場合が多い。
また、特定の従業員が事前に警告をしてくる場合も多い。古参幹部が「総経理、今回の賃上げ幅も低いと取り返しがつかないことになりますよ」等の警告を行ってくる場合がある。

 

古参幹部は、現地従業員の情報網から事前にストライキが起きることを察知しているため、最後に警告してくるのである(脅しとも受け取れる場合もある)。経営陣はいかにこのストライキ発生の前触れに気づくかが重要になる。

 

実務では様々の原因でストライキが起きることがあるので、ストライキの原因を類型化することが難しい。
 
ただ、通常経営の中で起きたストライキには「日本人管理者と中国スタッフの間でコミュニケーションがよくできていない」と言った共通の原因があると考えられている。
 
言葉の問題があるゆえに、まして管理者と従業員の間に架け橋となる工会組織は存在しないとか、工会があるが無視されているとかの問題があるので、長い間で蓄積されている従業員側の不満がどこかのタイミングで爆発してしまうことが多い。
ストライキの現場で、「なぜ従業員たちと相談せず勝手に決めるんだ」とよく耳にする言葉であるが、もしかするとこれが本音かもしれない。

 

当然ながら、前述したのも一律ではない。会社が発表した後に僅かの数人が会社の方針に反対し多くの従業員を煽動したことによりストライキまでに発展したケースもある。実務では、会社がリストラを行う際にこのようなケースがよく発生している。
 
中国人従業員は日本人経営者をシビアに観察している。中国人従業員が「この総経理に話をすれば何とかしてもらえる。」「この副総経理は言ったことは必ず実行する」と思えば、自然に中国人従業員は日本人経営者に情報を集めようとする。
 
ストライキに関する事前情報もしくは仮にストライキが起きたとしても、日頃の信頼関係があれば、予防や解決に至る貴重な情報が事前に漏れてくることがある。日頃の信頼関係の蓄積が重要となる。

 

また、会社は職場に関する情報収集を複数の従業員ルートを通じて行う必要がある。
 
日本人経営者は、日本語が流暢な中国人につい色々頼ることも多いが、情報内容が一面的である場合もあり、特定の従業員からの情報ではなく、別ルートの中国人従業員から情報収集が出来るように工夫する必要がある。様々な権限を有する日本人上司が中国語が流暢ではなくとも積極的に中国人従業員とコミュニケーションを取るように努力すれば、次第に中国人従業員も様々な情報提供を行うようになる。職場の人間関係が、日本人(日本語が分かる中国人)対中国人で固定化されないようにしなければならない。

中国におけるストライキ対応 記事一覧

現在、日本国内ではストライキは極めて珍しいですが、中国では決して珍しいとは言えません。
中国で実際に日系企業のストライキ対応を行なっている経験を踏まえて、ストライキが発生した場合の対応と、予防方法について記載しましたので、ご参考ください。
 

ストライキが発生した場合の対応

 

ストライキに対する備え



ImgTop9.jpg
Copyright (C) 杜若経営法律事務所 All Rights Reserved.