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  • 2008年6月2日

未払い残業代で是正勧告④(6月2日掲載分)

物流運送は、現在ある問題の対応に頭を悩ませています。

従業員の佐藤さんが、労基署に駆け込んだのです。

佐藤さんは、物流運送のドライバーなのですが、未払い残業代が多いとして、労基署に訴えたのです。

物流運送は、コンビニ、ファミレスなどに食品を運ぶ仕事をしているのですが、人手不足もあり、ドライバーは週6日運転しています。

しかし、物流運送の就業規則は週休2日のままです。また、就業時間も、実際はバラバラなのですが、就業規則上は午前9時から午後5時までとなっています。労基署は、物流運送に対し、未払い残業代を支払いなさいなどの是正勧告書を渡しました。物流運送はどのように対応したらいいのでしょうか?


前回、実は労働時間と一言にいっても、何をもって労働時間といっていいのか、難しいものがあり、監督官によっても、どこまでが労働時間なのか解釈が違うこと、専門家と相談した結果を述べれば納得してもらうことがあると説明しました。

以下、具体例で説明します。

法律の許す範囲で会社に有利に計算することは可能です。

例えば、会社の始業時間が午前5時であっても、一部の従業員が、自主的に午前4時から会社に来てタイムカードを押して、自分の仕事の準備をしているとします。この場合は、労働者からいうと午前4時から仕事をしていたということになるのでしょうが、会社は時間外労働の指示をしていないのですから、残業時間ではないと認定することは可能です。このように労働時間の計算において、会社の基準で計算することは可能なのです。

また、仕事が終わってからも、従業員が雑談や雑用をして、その後タイムカードを押す習慣があったのであれば、その旨労基署に主張して、タイムカードの打刻時刻と労働時間が関連しないことを説明するべきです。タイムカードの打刻時刻=終業時刻ではありません。

なお、労基署は、タイムカード、ICカードによる労働時間管理をしていない会社に対し、タイムカード、ICカードの使用を強く勧めますが、必ずしもそれに従う必要はありません(国会の政府答弁によれば、厚労省や労基署もタイムカードによる労働時間管理をしていません)。きちんと使用者が適正に労働時間を管理することが出来ればよいのです。タイムカード、ICカードを用いなかったからと言って、労基法に違反するわけではありません。

次号に続きます。

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