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  • 2008年5月26日

未払い残業代で是正勧告③(5月26日掲載分)

物流運送は、現在ある問題の対応に頭を悩ませています。従業員の佐藤さんが、労基署に駆け込んだのです。


佐藤さんは、物流運送のドライバーなのですが、未払い残業代が多いとして、労基署に訴えたのです。


物流運送は、コンビニ、ファミレスなどに食品を運ぶ仕事をしているのですが、人手不足もあり、ドライバーは週6日運転しています。しかし、物流運送の就業規則は週休2日のままです。また、就業時間も、実際はバラバラなのですが、就業規則上は午前9時から午後5時までとなっています。労基署は、物流運送に対し、未払い残業代を支払いなさいなどの是正勧告書を渡しました。物流運送はどのように対応したらいいのでしょうか?



労基署の担当官にはどう接すればよいか?


「敵を知り、己を知らば、百戦危うからず。」という言葉があります。労基署の監督官は、「敵」とは限りませんが、労基署の監督官の実情を知っておくことも大事です。


労基署の監督官は、多忙をきわめています。労基署の監督官は、通常の国家公務員試験ではなく、労働基準監督署専門の試験に合格して、採用されていますので、労基署の監督官自体の数は多くありません。昨今、労働者の権利意識の高まりから、労働者の無料相談所と化している側面もあり、監督官一人が数十件、あるいは百件以上の案件を抱えているとも言われています。


要するに何が言いたいのかと言いますと、労基署の監督官は、いちいち自分で残業代を計算することをしないのです。労基署の監督官は、会社が計算した結果をみて、色々指摘するだけで、自分で一から計算したりすることをしないのです。したがって、会社が未払い残業代を計算することになります。会社が未払い残業代を計算することのメリットは何でしょうか?未払い残業代の計算は大変手間のかかるものです。しかし、一方で、会社の基準で未払い残業代を計算できるメリットもあるのです。


実は労働時間と一言にいっても、何をもって労働時間といっていいのか、難しいものがあります。監督官によっても、どこまでが労働時間なのか解釈が違うのです。そのくらい労働時間の計算というのは難しいものです。したがって、労基署が調査に入ったとしても、会社の担当者の方が「社労士や弁護士と相談して、計算しました。その結果、○という理由で○という結果になりました」と説明すれば、監督官はあまり文句を言わないことが多いものです。次回に続きます。




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