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  • 2008年4月28日

社員がネットで会社を誹謗・中傷②(4月21日掲載分)

物流商事は、現在ある問題で困っています。


何者かが物流商事や物流商事従業員のことをインターネット上で誹謗中傷したり、会社の内部情報を公開しているからです。

幸い、この掲示板が原因で取引上の信用を失ったりしたことはないのですが、取引先や社員も関心があるらしく、職場でもこの掲示板が話題に上るようです。当初は、誰がこのような書き込みをしているのか不明だったのですが、ある書き込みから、物流商事従業員の佐藤氏がこの書き込みをしていることがわかりました。佐藤氏または社長しか知り得ない情報が書き込まれていたためです。

物流商事としては、この佐藤氏を解雇したり、または刑事、民事上の責任を追及したいと考えています。どうしたらいいのでしょうか?



前号からの続きです。

・インターネット上の書き込みについて

佐藤氏が、個人を誹謗中傷しているものの、それが佐藤氏とその該当従業員との私的なトラブルを書いているに過ぎない場合はどうでしょうか?

理論的には、個人間のトラブルですから、佐藤氏が、会社の社内秩序を乱したと言うことはできず、懲戒処分をすることができないように思えます。


しかし、佐藤氏が、掲示板上で、物流商事という題名をつけて、書き込みを続けているのであれば、物流商事の社内秩序を傷つけているともいうことができますので、懲戒処分をすることができます。


・ インターネット上で会社の内部情報(営業上の秘密)を公開した場合

労働者は、労働契約が存続中は労働契約の付随義務の一種として、使用者の営業上の秘密を保持すべき義務を負っています。雇用契約や就業規則にその旨定めている会社も多いと思います。


では営業上の秘密とは何を指すのでしょうか?

営業秘密とは、不正競争防止法では、秘密として管理されている生産方法、販売方法その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の秘密であって、公然と知られていないものをいいます。


具体的に物流企業における営業上の秘密とは何を指すのでしょうか?


荷主の名前自体は、営業秘密ではないと思います。企業が荷主の名前を営業秘密として管理していることが必要ですが、そのような事例は少ないためです。


荷主との契約代金は営業秘密にあたるのでしょうか?これは企業が荷主との契約代金を営業秘密として管理していることが多いので、営業秘密にあたると思います。


社員が営業秘密を無断で開示した場合は、懲戒解雇を含めた厳しい処分を行うことが可能です。

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